ブッシュ米大統領、フセインに最後通告後、気絶
200
3年3月19日
【ワシントン】ブッシュ米大統領は17日午後8時(日本時間18日午前10時)、国民向けテレビ演説を行い、イラクのフセイン大統領に対し、亡命のため「48時間以内」の猶予を与え、出国しなければ戦争になると最後通告した。
大統領はこの放送の直後、菓子のプレッツェルをのどに詰まらせて気絶、床に顔を打ち付けて左ほほに軽傷を負ったという。ホワイトハウス報道官は、このプレッツェルは前日、国内の親ブッシュ団体からホワイトハウスに送られた物で、「反戦のためにブッシュ大統領にプレッツェルを送ろう(NO
WAR - Protect Children)」(http://www.bretzelforbush.com/eng/)という仏サイトから開戦への抗議目的に送られてきた物ではないと強調している。
大統領がプレッツェルをのどに詰まらせて気絶したのは昨年1月、テレビでフットボール観戦中に続き2度目。その際、大統領は「プレッツェルがうまくのどを通ってくれなかった」と語っており、医師団は大統領にプレッツェルを避けるよう再三警告を重ねていた。
 |
「さーて、48時間以内に出国しなければ戦争になり、んががが・・・」 |
特集・WTC跡地再開発案を決定(三回連続):
2003年3月3、10、17日
【ニューヨーク】2001年9月の同時多発テロで破壊された世界貿易センタービル(WTC)の跡地「グランド・ゼロ」に建設するビルについて、地域の復興を担当するマンハッタン南部再開発公社(LMDC)は2月27日、ドイツ建築家チームによる設計案の採用を決定した。
|
|
採用されたのは、ベルリンに本拠を置く設計事務所「スタジオ・ベルキンドン」の案(写真左)。高さ約530メートルのバベルの塔と前衛的な黒魔術ビルを組み合わせたもので、建設費用は約3億3000万ドル(約390億円)。テロ犠牲者の追悼碑も盛り込まれ、2005年に着工の予定。
|
WTC跡地利用の国際コンペには世界中から数百もの設計案が寄せられ、昨年12月に行われた一次選考では日本チームを含む9案が選ばれた。その後、2月初旬の二次選考では、ニューヨークの建築家グループ「オ・シンコ」が提案した「ジャックと豆の木スカイ・タワー」が、ベルキンドンと並んで最有力候補の一つとして挙げられていた。
一次選考に残った日本チームは以下の3つ。
- STUDIO DARUMA(群馬県高崎市)
- 恋三建設(大阪市)
- 竹槍工務店(兵庫県芦屋市)
毎嘘タイムズでは今回、この惜しくも最終決定には及ばなかった3つのチームに、個別にインタビューを試みる事にした。
第一回 STUDIO DARUMA(群馬県高崎市)
| World Trade Center Darumanian Style(ダルマ・タワー) |
|
設計監理 STUDIO DARUMA(達磨地所株式会社) |
|
敷地面積 6,5ha |
|
延床面積 4.5ha |
|
規準階面積 (地上250階地下5階)4,978.70u |
| 構造 鉄骨鉄筋コンクリート造り 基礎打ちコンクリート杭(長さ160m)耐震壁と、鉄筋鉄骨コンクリート造ダルマ・フレームで構成された耐震壁併用の豚骨ラーメン卍構造。 |
|
完成予想図
|
規模 地上250階地下5階 高さ944m
|
|
細部拡大図
|
| 形状 完全分離した6個の円筒(直径60m)を積み重ね、上に達磨を置いたような形。(ダルーマオトシ・メソッド)
|
|
230階分はオフィス、最頂部20階分は通信・防衛施設。ダルマの目部分に展望レストラン(ダルマ・オブ・ザ・ワールド)。地下に高崎達磨寺直営ダルマグッズ店、ダルマ・フィットネスクラブなどを含む地下鉄ターミナル、ダルマ・ショッピングセンター。駐車場完備。
|
|
特徴 自家再生機能
|
毎嘘記者(以下記者):STUDIO DARUMAの設計士、丹下八起男(たんげ・やきお)さん、こんにちは。最終に残れず残念でしたね。
設計士、丹下八起男(以下丹下):本当に残念でした。公開審査ではニューヨーク市民の評価は高かったんですが。
記者:アジア・アラブ系移民の人気は抜群だったと聞いております。
丹下:特に中国、インド系の支持者が多かったです。達磨大師がインドの王子として生まれ、中国の少林寺で修行された方だからでしょうか。逆にヨーロッパ系市民にはまるでウケませんでした。
記者:エスニック色に違和感があったかもしれませんね。しかし、なぜ『ダルマ』を世界貿易センタービルに使おうと?
丹下:厄除けです。
記者:は?
丹下:(目をカッと見張る)分かりませんか? 凶運の続いた貿易センターの再生には、七転び八起き、面壁九年の不屈のダルマ様におすがりするしか道はないと思ったんです。200年前、天明の大飢饉の時も、ダルマ様に願かけて救われた方が多かったと聞いております。
記者:はあ。
丹下:ダルマ様フィギュアは成就祈願、開運厄除の縁起物です。おまけに貿易センターに相応しく商売繁盛のご利益もございます。(目を見張る)邪悪なテロリストをはっしと睨み付ける迫力は、ダルマ様に敵う物はございません。
記者:縁起が良いのは分かりますが、全体のデザインを『ダルマ落とし』型にしたのはなぜですか?
丹下:貴方、ダルマ落としの原理をご存知ですか?
記者:ダルマ落としって・・・上に乗っているダルマを落とさずに、木槌で下の木を叩くという遊びですよね?
丹下:そうですよ。(目を見張る)原理、分からないんですか?
記者:かっ、慣性の法則?
丹下:(笑)大当たりキンコンカンです。叩く力が強いと、積み木と積み木との間に摩擦が働いて、スルッときれいに抜けるのです。逆に力が弱いと全部バラバラにくずれてしまいます。
記者:なるほど。で、何でその原理を貿易センターに使おうと?
丹下:(目を見張る)分からないんですか?
記者:す、すいません。
丹下:ではご説明致します。まず、重さ約150トンの航空機が、時速500キロでこのビルの壁面に突っ込んだと考えて下さい。
記者:はい。
丹下:・・・。
記者:あ! 分かったような・・・つまり、航空機の当たる力で摩擦が働いて、上下の積み木は引きずられずにスルッときれいに抜ける・・・。
丹下:(笑)大当たりキンコンカンです。はずみで激突された階だけ航空機と一緒に外に飛び抜けて行きます。しかし、トップのダルマと他の階には何の影響もありません。
記者:なるほど!
丹下:そして、激突された階が抜けた後、当然、ダルマ様は一階下に落ちます。
記者:当然ですね、引力がありますから。
丹下:その後、『自家再生機能』を使い、ビルが自動的に抜けた階を瞬間的に復元して、元の姿に戻ります。
記者:ふ、復元って、具体的にどうやって?
丹下:ヒントは、『増えるワカメ』です。
記者:増えるワカメ?
丹下:(目を見張る)『増えるワカメ』、知らないんですか? 料理しません?
記者:・・・えーと、『増えるワカメ』って水に浸すと増えるあれですよね?
丹下:(笑)大当たりキンコンカンです。上の階が下に落ちて結合すると、接合部に水分が湧き出て瞬間的に階を増殖するのです。
記者:内装ごとですか?
丹下:そうです。家具・照明器具・PC・オフィス用品ごと、有機物以外はトイレの紙まで一瞬にして再生されます。
記者:カイワレ大根みたいですね。でも理論的にはどのように?
丹下:それは・・・企業秘密です。
記者:そうですか。では、航空機と一緒に外に飛び出して行った階はどうなるのでしょう?
丹下:(目を見張る)飛んでいきます。
記者:どちらへ?
丹下:大気圏を離脱して地球周回軌道に入り、無限に旋回する場合もあります。
記者:・・・他には?
丹下:空のかなたに、海のかなたに、山のかなたに・・・ラララ♪(歌う)
記者:つまり帰って来ないんですね?
丹下:(目を見張る)そこまで面倒見られません。予算が限られてますから。
記者:・・・そうですか。
丹下:質問はそれだけですか? じゃ、そろそろ失礼します。この後、他の国のお偉い方と商談がありますので。
記者:他の国?
丹下:中東近辺の国がこういうの欲しいみたいです。イスラムの場合はトップのダルマ様の頭に白い布と黒い輪をかぶせると、髭もあるし、ピッタリ来るようです。(笑)
記者:売れるといいですね。
丹下:ありがとうございます。
 |
「見た所はダルマ落としそのもの。あっ!航空機が近付く!」 |
 |
「航空機激突! 当たった階は弾みで押されて空中へ!」 |
 |
「上階は影響されないまま下階に落ちる! 飛んでいった階は遥か彼方へ!
航空機もどこかに消えていく!」 |
 |
「いつのまにか増殖して、元の姿に!」 |
|
|
|
第ニ回 恋三建設(大阪市)
| World Trade Center Tutenkaku Style(ツーテン・タワー) |
|
設計監理 恋三建設 (KOISAN CORPORATION) |
|
敷地面積 6,5ha |
|
延床面積 4.5ha |
|
規準階面積 4,978.70u |
| 構造 耐震壁併用の筋骨鉄筋コンクリート造てっちりフレームで構成された、食いだおれグリコ構造。 下部:四角型桁式加構自立オッパイプリン型/中部:八角型桁式加構自立串カツ型 上部:円型/塔高:地上高644m/幅:84m/脚間:84m |
|
完成予想図
|
地上150階 地下3階
|
|
細部拡大図
|
| 展望台構造:フグ骨コンクリート・づぼらや造り(周囲特殊防弾ガラス張り2階建て)建屋構造:蟹足鉄筋コンクリート・かに道楽造り
展望レストラン(ツーテン・オブ・ザ・ワールド)、最頂部10階分はに通信・防衛施設・幸運の神様「ビリケン様像」安置。
|
|
140階分はオフィス、地下に娯楽施設、フィットネスクラブ、将棋・囲碁会所・名店街などを含む地下鉄ターミナル、ツーテン・ショッピングセンター。駐車場完備。
|
|
特徴 自己退避機能
|
毎嘘記者(以下記者):恋三建設の設計士、五木元(ごき・げん)さん、はじめまして。最終に残れず残念でしたね。
設計士、五木元(以下五木):本当に残念でおました。公開審査ではアジア系ニューヨーク市民の評価は高かったんやけどねえ。
記者:しかしこれは・・・大阪の通天閣そっくりのデザインですね?
五木:ズバリ、通天閣だす。ちょっと大きめやけど。
記者:通天閣なんですか? なぜ通天閣をニューヨークの世界貿易センタービルに?
五木:「王将」だす。
記者:は?
五木:「王将」ちゅうたら明治・大正と活躍した将棋の坂田三吉でんがな、知りまへんか?
記者:いいえ。
五木:(怒る)えらい物知らん新聞記者やで。
記者:す、すいません。でも将棋の坂田三吉さんと世界貿易センタービルと、どのようなご関係が?
五木:坂田三吉は大阪の生んだ将棋の天才だす。けど有名な変わり者で女房の小春を泣かせるんだす。(歌う)女房〜子どもを〜質入れしても〜将棋さしたい阿呆なやつ〜♪
記者:まあ。
五木:けど三吉は貧乏しても、女房泣かしても、通天閣の赤いネオンを見上げて将棋への闘志を燃やしたんだす。(上を見る)誰かて坂田三吉同様に、通天閣を下から見上げると、不思議に生きる力がムラムラと湧いてくるもんだす。
記者:ムラムラと。
五木:そうだす。今、貿易センタービルに必要なのは理屈やおまへん。庶民のムラムラと生きる力だす。(上を見る)商都大阪のコテコテのエネルギーを通天閣でニューヨークに移植するわけだす。それがわての狙い目やったんだす。
記者:根性ドラマみたいですね。
五木:浪速のど根性だす。作家・花登筐(はなとこばこ)の世界だす。テロリストに倒れた世界貿易センタービルに銭の花を咲かせるんだす。(歌う)咲かせたる〜
銭の花を〜この細腕で〜♪ (腕まくりをする)
記者:銭の花を。
五木:そうだす。(歌う)〜この細腕で〜♪
記者:日立のネオンも通天閣と一緒に持ってくる予定だったのですか?
五木:そうだす。(歌う)〜この細腕で〜♪ ついでに通天閣のお膝元の新世界のジャンジャン横丁、大衆劇場、坂田三吉の王将の碑、美味い串カツ屋、今宮戎神社も持ってくる予定だした。
記者:どこに。
五木:ここ、ニューヨークにでんがな。
記者:(笑)大衆劇場の一座が・・・英語で芝居するんですか?
五木:日本語のままだす。関西弁はアジアの母国語だっせ。ニューヨークの人に通じんはずはおまへん。
記者:・・・今宮戎神社も持ってくる予定だったのですか?
五木:商売繁盛の神様でっさかいウォール・ストリートで人気者になりまっせ。アーユーエベッサン? オーイエース。アイアムア『ゴッド・オブ・ショーバイハンジョー』、ユーノー?
記者:アンビリーバボー。
五木:(歌う)〜この細腕で〜♪
記者:・・・で、テロリスト対策はどのように?
五木:逃げます。
記者:航空機が突入してきたら逃げるんですか? 大勢の人が一瞬のうちにどうやって逃げるんですか?
五木:(笑)中にいる人じゃなくて通天閣が逃げるんだす。
記者:ビルが自分で逃げるんですか?
五木:そうだす。
記者:・・・どうやって?
五木:要は『巨人の星』だす。
記者:きょっ、巨人の星?
五木:漫画でんがな。あれに『大リーグボール3号』てあったやろ?
記者:消える魔球。
五木:それは2号だす。3号はハエが止まるほどの超スローボールやのに、バットに当たれへんやつだす。当たってもボテボテのゴロか内野フライ。
記者:その秘密は?
五木:(球を投げる仕草)アンダースローからリリースの瞬間、親指とひとさし指でボールをはじき出すんだす。するとボールは自重で漂っているだけの不安定な状態となるんだす。(打つ仕草)そこへプロの打者の猛スイングの起こす風が来て、ボールがバットをよけてしまうんだす。
記者:な、なるほど・・・で、それとテロリストの航空機激突と何の関係があるんですか?
五木:同じ原理だす。航空機が猛スピードで来る時に巻き起こす風で、通天閣が航空機をよけてしまうんだす。(よける仕草)
記者:まあ。
五木:左右上下、どこに来ても徹底的によけます。(よける仕草)
記者:あれまあ。
五木:・・・いっぱい来て、よけきれんようになったら、ビルが自分で手前の海に飛びこんで逃げます。(飛びこむ仕草)
記者:飛びこんで。
五木:そのまま泳いで行きます。(泳ぐ仕草)
記者:どこへ?
五木:(笑)さあ、それは通天閣に聞いてみないとわかりまへん。
記者:・・・そうですか。
五木:あ、私はそろそろ失礼しまっさ。おえらい方と商談がありますので。
記者:中東近辺のですか?
五木:ははは・・・なーいしょ。ほな、おおきに。さいなら〜。(去る)
記者:・・・あーりがとさんでございました。
第三回 竹槍工務店(兵庫県芦屋市)
毎嘘記者(以下記者):竹槍工務店の設計士、富田炎上(とみた・えんじょう)さん、こんにちは。最終に残れず残念でしたね。
設計士、富田炎上(以下富田):本当に残念でした。公開審査ではオセアニア系とアフリカ系ニューヨーク市民の評価は高かったんですが。
記者:これはしかし・・・万博の太陽の塔にそっくりのデザインですね?
富田:太陽の塔です。
記者:太陽の塔なんですか? でも、なぜ太陽の塔を世界貿易センタービルに?
富田:(顔をしかめる)失礼ですが、貴方、おいくつ?
記者:26です。
富田:じゃあ、万博、EXPO70'はご存知ない?
記者:生まれる前ですから。
富田:じゃ、ご説明しますが、太陽の塔が作られた1970年頃、日本はGNPが世界第二位になり、高度経済成長の絶頂だったんです。
記者:良い時代だったと聞いてます。
富田:(顔をしかめる)まあ貴方、良いなんてものじゃございません。夢に溢れた時代でございました。このまま科学がずずっと進めば21世紀の始まるまでにゃ、家族で月へ温泉旅行に行けるだろうと皆が皆、本気で思うような、そんな時代でございました。
記者:ほほほ、そうなんですか。
富田:(顔をしかめる)そんな時、大阪で万国博覧会が開かれる事になったのでございます。各国、各企業のパビリオンは、それこそ欧米進歩主義、科学主義、モダニズム万々歳、ミニスカートでオーモーレツ、アッと驚くタメゴロー、ゲバゲバッピーになるのは目に見えておりました。
記者:はあ。
富田:そこでテーマ館のプロデュースを依頼された芸術家、岡本太郎は考えたんです。(目を輝かせる)
記者:何を考えたんですか?
富田:「バック・トゥー・ザ・ゲンシ」、原始に帰ろうと。真っ赤な太陽がギンギラ輝く以外ナッシング、無意味無目的な原始の世界でございます。
記者:まあ。
富田:彼は科学万能主義、進歩主義に沸き上がる万国博に挑もうと決心したのです。そして、原野にドッカァーンと突っ立っているだけのプリミティーヴな「太陽の塔」をデザインしたのでございます。「塔」はアーバンギャールド芸術の旗手、岡本の沖縄文化、縄文土器への憧憬にシュールレアリズムのエッセンスを融合して創造されたフォービズムとネオ・モダニズムのヘレニズム・ハラキリニズムとダダ・ヤダイズムの結晶でございますずむ。
記者:はら。
富田:(目を輝かせる)そして彼は正しかったのでございます。御覧下さいませ! 30年以上経った現在、他のモニュメントが遠く忘れ去られた今も、「塔」だけは圧倒的な存在感を保ち続けております! 今や大阪城、食いだおれ人形、グリコのネオンと並んで「塔」は大阪を代表するモニュメントになっております!
記者:・・・でも、それと世界貿易センタービルとどういう関係が?
富田:まだおわかりになりませんか? 貴方、ネットばっかりやって引きこもってるんじゃあござんせんか?!
記者:は?
富田:(拳を握る)新しい貿易センタービルにはプリミティーヴでアーバンギャールドなドアタマが爆発するほど無意味な芸術の力が必要なんでございます! どうかコンピューターから離れて肌で感じて下さいませ! (立ちあがる)見えませんか? グランドゼロから立ち昇る原始の光が!? シャーマンの呪術の揺らめく炎、マンハタン部族のトーテムポールが?! 聞こえませんか? 原始の太鼓の響きがっ!? ポンポコポンポン・・・。
記者:・・・ポンポコポンのポンポンですか?
富田:(激昂する)それはショウジョウ寺っ! おっしょさんのタヌキ林の話をしているんじゃないんですっ! ポンポコポンポン・・・。
記者:ポ・・・で、テロリスト対策はどのように?
富田:(目を輝かせる)もちろん戦いますっ! ポンポコポンポン・・・。
記者:航空機が突入してきたら戦うんですか? どうやって?
富田:(笑)中にいる人じゃなくて「塔」が戦うんです。
記者:「塔」が自分で戦うんですか?
富田:(目を輝かせる)正面の顔、頭部の黄金の顔、
背面の黒い顔、全部が怒りを込めて火を拭き、向かってくる航空機を空爆します。ポンポコポンポン・・・。
記者:まあ。
富田:(目をギンギン輝かせる)芸術は空爆だあ!!
記者:・・・映画に出てくる大魔人みたいですね。
富田:ポンポコポンポン・・・。
記者:・・・でも乗っ取られた飛行機の場合、乗客が危険ですが。
富田:ポンポコポンポン・・・。
記者:・・・。
富田:(元に戻る)さ、私はそろそろ失礼致します。商談がございますので。
記者:アラブ方面の方とですか?
富田:ほほほ・・・ちょっとお教えできません。では。(走り去る)
記者:ありがとうございました・・・ポンポコポンのポンポン。
富田:(走って戻ってくる)それはショウジョウ寺っ! ポンポコポンポン・・・。(言いながら走り去る)
記者:(ため息)ポンポコポンポンポン・・・。
クリスマス直前独占インタビュー「サンタに聞く」:
2002年12月8日
記者:毎嘘読者の皆さん、こんにちは。今日は特にノースポールからリアルタイム・ブロードバンドでお送り致しております。ゲストのサンタクロースさん・・・サンタさんはまだお見えになっていらっしゃらないようですね。
サンタ:(ハアハア息をしながら駆けつける)ごめ〜ん、遅れちゃってえ〜。(携帯が鳴る)あ、ちょっと待って。(携帯を取り出す)何? え? ゲームボーイの出荷? エルフの工場長は今日中にできるって言ってたけど。駄目っ、今日この後CNNのインタビューも入ってんの。私がスケジュール入れたんじゃないわよ〜。文句があるならマネジャーに言って!(携帯をしまう)ごめんなさ〜い、いそがしくって、もうてんてこ舞い。フー。
記者:本日はクリスマス前でお忙しい所わざわざお越し頂いて誠に・・・
サンタ:(携帯が鳴る)あ、待って。(携帯を取り出す)今駄目っ! 後で電話するってば!(携帯をしまう)ごめんなさいね。
記者:いえいえ、お忙しい所わざわざ。サンタさんは子供たちにプレゼントを運ぶだけじゃなくて、生産から出荷まで一人で管理なさってらっしゃるんですね?
サンタ:(苦笑)そ〜なのよ。世間の人は、知らないからサンタなんて暢気な季節労働者なんて思ってるでしょう?。ぜ〜んぜん違うの。年中無休で自転車操業してる中小企業の親父みたいなもんよ。(笑)ハハハ、いや、ホーホーホー。
記者:ご苦労さまです。では質問に移りますが、ローマ教皇ヨハネ・パウロ二世は拡大する国際情勢の緊張を憂慮し、世界の宗教指導者に教義の違いを超えて平和への祈りを捧げるよう呼び掛けていらっしゃいますが、サンタさんご自身は、キリスト教とユダヤ教、イスラム教との和平実現に向け、どうような見解をお持ちでしょうか?
サンタ:そ、そんな最初からいきなり難しい事聞かれても・・・
記者:教皇は「神の名において無実の者を殺すことは神の冒涜」とテロを非難し、「扇動、憎悪、誤解に反対せよ」と呼びかけた上で、第一にイスラエル、パレスチナ双方に米停戦案の履行要求、第二に和平実現に向け3宗教指導者間で共同委員会を常設、などを働きかけていらっしゃるようですが。
サンタ:ほうほうほう。
記者:それだけですか?
サンタ:ほほうほうほう。
記者:・・・最近、オーストラリアの幼稚園で、「園児にイスラム教の子供がいるので、彼らの感情を害したくない」と、クリスマスパーティーを取り止めて忘年会を行ったり、サンタのアトラクションを禁止したりする所があったそうですが、それについては?
サンタ:商売あがったりでんがな。(乗り出す)だいたいね、あんさん。クリスマスちゅうのは、元々ヨーロッパで、冬至の日に太陽の復活を祈る祭りだったんどす。それがキリスト教と結びついて、イエス・キリストの誕生を祝うお祭りになってしもたんですわ。
記者:はい。
サンタ:けど誰かさんのお誕生日を祝うより、単にイベントとして楽しみたかったら、それでええんとちゃいまっか。 ケーキ食って彼女とホテルでセクースしたい人、カラオケで酔っ払いたい人、プレゼント欲しい人、み〜んなそれぞれ好きなようにラブリイにハアハア楽しめばええんどす。ほんなら人類も増えるし、物も売れる、景気も良うなってデフレも解消されます。(苦笑)いや〜サンタも一種のサービス業でっさかい、お座敷かからんようになったらおまんまの食い上げでっせ。
記者:はあ。
サンタ:経済を自律的な回復軌道に乗せるため、景気回復に軸足を置きつつ、21世紀にふさわしい構造に改革する事が重要なんどす。頼みの綱の米国景気も、過剰消費と歴史的にみて高水準の経常赤字という不均衡を抱えての回復であり、不均衡是正のための景気調整がいずれ必要となり、経済の回復を持続的なものにするためには着実に経済の構造改革を進めることが不可欠であり、一時的な景気好転に浮かれて、構造調整の動きが止まってしまうことは許されへんのどす。
記者:・・・興味深いご意見、有難うございます。しかし関西弁がお上手ですね。
サンタ:そうですか? 気がつきませんでした。
記者:話は変わりますが、今日は是非サンタという子供たちの憧れの職業についてもお話していただきたいんですが。子供の頃からなりたかったんですか?
サンタ:ぜんぜん。(笑)私はヘルシンキのゲットー出身で子供の頃はスリの常習犯だったんです。
記者:まあ。
サンタ:男娼もしてました。(笑)そのせいか今でもオネエ言葉が抜けなくて・・・。少年院を15で出所した後、まっすぐ極道の道に入って、小指も詰めたし背中に入れ墨も入れました。(シャツをまくって背中の桜吹雪の入れ墨を見せる)あ、写真撮ってもいいですよ。
記者:意外ですねえ。
サンタ:(笑)窃盗専門だったんです。
記者:で、ヤクザからはすっかり足を洗われたんでしたね?
サンタ:もちろんですよ。(笑)でなきゃ、サンタなんてなれませんよ、あんた。
記者:去年でしたね、サンタに任命されたのは。きっかけといいますと?
サンタ:実は2年前の夏に盲腸で入院したんです。そこで末期ガンの7歳の男の子と仲良くなって。その子、脳にガンが転移してて余命数ヶ月だったんだけど、すっごくいい子だったんです。(涙ぐむ)
記者:はあ。
サンタ:そんでね、その子は自分がいい子でいたら、神様がクリスマスまで生かしてくださって、イブの夜にサンタクロースに抱かれて天国に召されるって本気で信じてたんですよ〜。(嗚咽)
記者:まあ。
サンタ:でも9月の末にゃ、もう危篤状態だったんです。その頃、病室の窓辺のポプラの木の葉が一枚、また一枚と散っていって・・・その子、窓の外を見ては、「あの木の葉っぱが全部落ちた時、僕は天国へ行くんだ」なんて言うんです。(号泣)・・・10月も半ばに入ると、北風がその木をピューピュー揺らして、『最後のひと葉』を今にも地面に落としてしまいそうだったんです!
記者:まあ。
サンタ:(目を丸くする)でも、その時奇跡が起こったんです!そのひと葉は落ちないで、ずーっと木に貼り付いたままだったんです!
記者:ホントに?
サンタ:ホントです! 11月になっても、12月に入っても全く散りませんでした!
記者:奇跡ですね。
サンタ:だって、(笑)その『ひと葉』は、私が夜中に絵の具で窓に描いた『絵』だったんです! 自慢じゃないですが、私は絵がすっご〜く上手いんです!
記者:まあ・・・でもどこかで聞いたようなお話ですね。
サンタ:そうですか? ・・・とにかくその子は望んだ通り、クリスマスイブの夜に亡くなりました。
記者:サンタクロースの腕に抱かれて?
サンタ:(激しくうなづく)私は一応サンタの扮装をして病室の外でスタンバイしていたんですが、出ていく必要はありませんでした。
記者:本物がいらしたんですか?
サンタ:(遠くを見る目)シャンシャンシャンという鈴の音に乗って、空から6頭だてのトナカイを率いてやって来ました。赤ら顔のふとっちょ爺さんでかなり酔ってましたが、確かに本物でした。7大陸有効の通行手形を持ってましたから。
記者:まあ。
サンタ:それからその爺さんは男の子を腕にだいて、またシャンシャンシャンという鈴の音をさせて、小雪のちらつく中、そりで星空に昇って行ったんです。(号泣)
記者:感動的なお話ですね。
サンタ:(鼻をかむ)夢のように美しいシーンでした。感動した私はそれから極道と縁を切りまして、猛勉強して難関のサンタ試験に合格したんです。(笑)窃盗で馴れてましたから、よその家に煙突から忍び込む試験は簡単でした。トナカイに鞭をふるのも一番でした。
記者:それで昨年の秋、初代のセント・ニコラウスから数えて第125代目のサンタに抜粋されたんですね?
サンタ:(笑)極道出身のサンタは初めてだってサンタ選考委員会から言われました。
記者:背中の入れ墨はそのままにしておかれるんですか?
サンタ:サンタに入れ墨は似合わないかな、という気もしたんですが、ぐれた子供たちの励みになるんじゃないかと思って。
記者:そうですか。
サンタ:(携帯が鳴る)あ、ちょっと待って。(携帯を取り出す)何? え? バウリンガルの出荷?! 工場長に聞いてったらっ、もう! インタビュー中は電話して来ないでって言ってるでしょ!(携帯をしまう)ホントにごめんなさいね。
記者:・・・実はサンタさん、ILO(国際労働機関)が昨日、人身売買同様の手口で誘拐された子供を使った奴隷労働が、ノースポールで行われている事実を突き止め、報告書を提出したそうです。
サンタ:・・・何の事かしら?
記者:その報告によると、サンタクロースとの出会いをネタに騙され、誘拐された子供たちが約一万人、ノースポールの玩具工場で奴隷労働を強いられているそうですが。
サンタ:・・・そ、そんな話、き、き、聞いた事あらしまへんわ。
記者:被害者の子供たちはロシアや東ヨーロッパ、中南米、東南アジア出身者が最も多く、続いてロンドン、パリ、ニューヨークといった大都会のスラム出身者だそうです。
サンタ:(立ち上がる)・・・サ、サンタクロースって一種の慈善事業でしょう? スポンサーなしにおもちゃを低コストで大量生産するには、多角的な経営手段が必要なのよ。今までのサンタって計算もロクにできない飲んべえばかしで、私が来た時なんて、うちは負債だらけで破産寸前だったんどっせ。それを今の状況にまで回復したのは一重に・・・
記者:ノースポールの一部では、今朝すでに大規模な奴隷工場が摘発されているようです。
サンタ:(携帯を取り出す)あ、バウリンガルの出荷ね、今すぐ行くわ! (携帯をしまう)ごめんなさ〜い、もう行かなくちゃ。クリスマスってほんっとに大変なのよ。これさえなきゃ人生楽なんだけどさ〜(笑)あら、サンタがこんな事いっちゃいけないわよね。じゃね、さよならね〜〜!(走り去る)
記者:・・・読者の皆さん、ここでノースポールからの中継を終わります。
「写真撮ってもいいわよ」